ターゲットマーケティングとは

自社の強みを活かせる市場を分析、絞り込み、経営資源を効率的に投入し、競合他者と差別化していくマーケティング手法で、セグメンテーション・ターゲティング・ポジショニングの3つのステップに分けられる。
最も簡単に言うと、自社の商品の最も売りになる強みを、最も欲しがる人たちをターゲットとし、どんな価値を伝えて売り込んでいくのか?ということである。
ターゲットマーケティングは、プロダクトアウトの発想で行う場合とマーケットインの発想で行う場合では、進め方が違う様にも思う。
売り込みたい製品やサービスがある場合、市場の分析の前に、製品の分析から入る。売り込みたい製品やサービスの強み・USP(ユニークセリングプロボジション)は何か? そして競合他社の強みの分析を行う行うことで、現状のポジショニングマップが描ける。 自社の強みや価値を競合他社と比べることで、最も自社製品やサービスを必要としている潜在顧客がどこにいるかを、セグメンテーションとターゲティングを行い、絞り込んでいく。机上論では、ここからマーケティングミックスというフェーズに入り、どう売り込んでいくのか?という取り組みになる。本来そうありたいところではあるが、中小企業が戦っている戦場では、そんな悠長な事は言っていられない場合がほとんどである。そこで、大切なポイントが、絞り込んだターゲットに容易にリーチ出来るのか?が大きなポイントになってくる。スポーツ用品であれば、チームやサークルを探す事は、それほど難しくなく、またそこにアプローチするのも、さほど難しくもなさそうなので、ターゲットへのリーチは容易な部類と考えられる。一方で歯科医院が虫歯治療の患者を探したい場合に、虫歯の人が集まる場所を簡単に見つける事は出来るだろうか?答えは、NOである。虫歯に悩む人のサークルなどは、あまり聞いた事がないので、先ほどのスポーツ用品に比べると、ターゲットへのリーチは難しい部類と考えられる。つまり、ターゲットマーケティングを短期間で成功させるには、ターゲットへのリーチが大きく影響するため、リーチが難しい場合は、ターゲットを設定し直すことも必要になってくる。